WM5.0での現状のアプリは動くのか?

今回のW-ZERO3は日本語版WM5.0(PocketPC Edition)*1を搭載しているのでですが、PocketPC 2003やPocketPC 2003 SE*2からWM5.0へとバージョンが上がってROMやRAMの取扱い方やOSのファイル構成やセキュリティなどでいくつかの問題点があるのかも知れないので現状で解る範囲、想定できる範囲で書いてみたいと思います。
まず、OSが携帯電話向けへと移行しているらしい*3ので、今までのアプリケーションではROMから展開されたRAM上のファイルを保護すつ目的の強靭なセキュリティのためにインストールエラーが出たり、警告が出たり、実行しても一部のOSのdllやexeを監視するようなhack系アプリケーションで問題が出るものがありそうな感じです。
これらの問題は、インストーラー(CABファイル)を事前に展開してからインストールするとか、CABファイルのセキュリティレベルをRegistryなどを弄って下げる*4とか、ソフトウェアの製作者側でWM5.0の署名を付加するとかの変更が必要かも知れません。(←多分、最後が正攻法)
アプリケーションの動作確認のテスト自体はWM5.0の日本語版エミュレータでもARMバイナリが実行できるし、ActiveSync経由のインストールのテストも出来るので問題ないのですが、エミュレータはセキュリティの面やROMとRAMの取扱いなどの点で実機と異なる挙動があるので、全てのテストが出来ない模様です。
また、今回新たに追加された画面下部にある左右のMenuボタンは通常WM5.0用に作られたアプリケーションではボタンでの操作が出来ますが、今までのPocketPCのフリーウェアやシェアウェアのアプリケーションはメニューを自前で描画していたり、アイコンのボタンがあったりと様々で、WM5.0では殆どのものはそのまま動いてはくれますけど、設定画面とかで描画がおかしくなったりするものもあったりします。
また、概ねPocketPC 2000、2002、2003や2003SE用につくアプリケーションでARMやxScal版は動作しそうな気もしますが、インストールで梃子摺るものもあったり、完全な動作が出来ない場合もありそうなんで作者の方々のWM5.0への対応やそれに伴う必要であれば署名の追加(Mobile2Marketというものがあるらしいが、個人で取れるかは良く解らなかったり)などの事前の処置がないと、色なんな混乱を招きそうな気もします。
現状では英語版のWM5.0しか販売されていないので言語の問題も含んで動かないものや、文字化けするものなどがありますが、日本語版のWM5.0の実機が出てこないとそこらへんの挙動がエミュレータだけでは解らなかったりするような気がします。
とは言え、これだけ期待されて購入する方も多そうなんで直ぐに一部ユーザーの間で解決方法があみ出されたりしそうですが、一般の方やはじめてW-ZERO3PocketPCを触る方で追加でアプリケーションをいれようと考える人にはいろんな意味で最初のころは問題があるのかも知れません・・・。
つらつらと書きましたが、思い違いや認識不足の点があるかも知れませんので、もし有識者の方や詳しい方で気が着いた点がありましたら、ご意見、ツッコミお待ちしております<(__)>

*1:Windows Mobile 5.0

*2:Second Edition

*3:SmartPhone Editionに近くなった

*4:Registryの保存も癖があるかも